野球小僧 season16

丸坊主にして自由な時間をなくしてまで,青春をそこに注ぐことに意味がある。

雑草魂

メジャー五年目のレッドソックス上原浩治
正直、今年、こんなに活躍するとは考えていませんでした。


アメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズで1勝3セーブの好成績を残してMVPを獲得。今年のレッドソックスの各選手の成績を見ると、シーズンMVPの獲得も夢ではないくらいです。


「雑草魂」。


これは上原の座右の銘として有名な言葉です。


ジャイアンツからメジャーへと、ある意味野球のエリートコースを歩んできたと思われるのですが、そこまでのプロセスはエリートではなかったそうです。


高校は東海大仰星高校。このときエースは現ヤンキース3A所属の建山義紀の陰に隠れてまったくの無名選手であり、プロから注目されることもなく体育教師になるため、大阪体育大学(大体大)を受験。しかし、結果は不合格で浪人生活だったそうです。


この間、予備校に通い、警備や道路工事の夜間アルバイトで家計を助け、大阪市内のトレーニングジムへ通いながら肉体強化をしていたが、ボールを握ることはなかったそうです。
この一年間が原点であったそうです。


「たとえどん底であっても一番ギラギラしていた。こんなところで負けてたまるかと常に心を燃え上がらせていた」


そして、一年後に大体大を再受験して合格。野球部入部。
でも、関西・阪神リーグはレベルも低く、チームは専用球場もなくて、グラウンドは附属高校からの借り物。しかも学業優先で、全体練習は昼の1時間。授業の合間に自主練習。上下関係の厳しさもなく民主的。チームには運営費もない。


したがって、遠征費は選手の自腹なので、あまり勝ちすぎるとお金がかかる。だから「そろそろ負けようや」なんて声が挙がるほどだったそうです。


「練習のレベルは全然厳しくないし、野球のレベルそのものも高校のほうが高いぐらいで、少し拍子抜けがした。でも、こういう環境が自分の向上心を引き出すことにつながったと思う。なんでも自分でやるという意識を植え付けさせてくれたし、何より楽しく野球をやれる環境はボクにとって、とても大きかった」


この時期が「雑草魂」が大地に根を生やした時期だったそうです。