TBSテレビ「プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男たち」とは一切関係ありませんので。
西川健太郎選手は、石川県金沢市出身の中日ドラゴンズに所属していたプロ野球選手です。
石川・星稜中学校時代は軟式野球部に所属して、二年生夏の第24回全日本少年軟式野球大会では主にレフトで、三年生夏の第30回全国中学校軟式野球大会では最速135km/hを記録するエース兼4番バッターとして2度の全国制覇に貢献しました。三年生夏の全中大会では予選の北信越予選で優勝した翌日に父を病気で亡くす悲しみを乗り越えての全国制覇でした。
星稜高校進学後は、一年秋からエースとして登板し、二年生の春季大会では北信越大会でベスト4まで進出。三年生夏は石川県予選準決勝で釜田佳直選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)擁する金沢高に2-5で敗れています。甲子園出場経験はありませんでした。
石川・星稜高から2011年にドラフト2位で指名され入団、背番号は32。ドラゴンズは、この年1位指名し交渉権を獲得した高橋周平選手の交渉権を獲得できなかった場合は、外れ1位指名する可能性もありました。その期待どおりに入団1年目から一軍デビューするなどエース候補と期待されていました。また、今季はスリークオーター気味にフォームを変え、コントロールを安定させ、再生を図っていましたが、10月1日に戦力外通告されました。
「ドラゴンズに対して感謝の気持ちでいっぱいです。去年の最後くらいから覚悟しながらやってきた。今は腕を振れて強い球も投げられている。手応えはある。まだ若いし、走れる」
2012年 3試合0勝0敗 防御率1.29
2013年 12試合1勝6敗 防御率6.26
2015年 6試合1勝0敗 防御率5.37
そして、現役続行を希望し、昨日のトライアウトを受けていました。三人のバッターに対しての結果は次のとおりです。
第一バッター 渡辺貴洋選手 (元読売ジャイアンツ / BCリーグ新潟アルビレックス); 139km/hのストレートで空振り三振
第二バッター 八木健史選手 (元福岡ソフトバンクホークス / BCリーグ群馬ダイヤモンドペガサス) ; 135km/hのストレートでセンターフライ
第三バッター 佐藤貴規選手 (元東京ヤクルトスワローズ / BCリーグ福島ホープス) ; 140km/hのストレートでセカンドフライ
最後の佐藤貴戦の時にはフルカウントからキャッチャーのサインに4度首を振ってから、投げたのは内角への140km/hのストレート。「最後は真っすぐで押したい気持ちがあった」そうです。この日の最速は141km/hでした。
西川選手は昨年12月に結婚したばかり。奥さんと出会ったのは高校二年の秋のことで、たまたま友達と行った金沢市内のファミレスで近くに座っていた友達の友達だったそうで、西川選手の一目ぼれ。別の高校に通っていて地元では有名だった西川選手も野球も知らなかったそうですが、西川選手の猛烈アタックによって交際がスタートし、「一生一緒にいてくれる存在になってほしい」とプロポーズのような告白をしたそうで、当時からお互いに結婚を意識していたそうです。奥さんは高校卒業と同時に調理師の専門学校に通い、卒業後は石川県内の病院で調理師として働いていた食のプロであり、さらに独学でスポーツ選手に良い食事を勉強中とのことです。それは西川選手の将来を見据えてのことだそうです。ちなみに寮を出るプロ4年目の結婚も共通認識だったそうでした。
その西川選手には来月に第1子が誕生予定です。
前夜は緊張して目がさえ「3度寝、4度寝しました」と言います。「NPBから(誘いが)なくても野球を続けたい。選択肢は広く考えて、両手を合わせて待ちます」と祈るような思いでオファーを待ちます。
16年目となるプロ野球12球団合同トライアウト。毎年のことですが、チャンスをつかめるのは、わずか数名です。そして、たとえ契約することが出来ても、再び第一線で活躍できる選手になると、12球団で1人出ればいい方だとでしょう。それだけ厳しい世界です。でも、そんなことは言われなくても判っているのでしょうから。
金銭的な思惑が絡み、華やかに報道されるFA選手らと違って、トライアウトの場に集まる選手たちは「一日でも長く野球がしたい」という純粋な野球に対する気持ち。その一途な気持ちがトライアウトでのロマンなのでしょう。
そこでのドラマを目にするべく、今年の舞台となった阪神甲子園球場の内野席はほぼ満員にだったそうです。