一生涯に一度だけの大舞台。
その舞台に立つのが許されるのは、たったの18。
明日、5月26日競馬の祭典「東京優駿(日本ダービー)」が開催されます。日本馬のレベルを世界水準に引き上げることを目的として、本場イギリスのダービーに倣って1932年に始まったレースです。
生涯に一度しか出られない。
オンリーワンチャンス。
18頭の精鋭が栄誉と賞金2億円を賭けて、東京芝2400mの舞台で150秒のドラマを展開します。
そして、牡馬のクラシック三冠競走として
皐月賞は「最も速い馬が勝つ」
菊花賞は「最も強い馬が勝つ」
と言われるのに対し、
東京優駿は「最も幸運な馬が勝つ」
という謳い文句があります。
これは圧倒的に有力とされていたものが、最大の目標であり注目の集まる本レースにて、勝利を逃したり、出走できなかったりしたことから、いつしかから言われだしたことです。
今回、武豊騎手が騎乗するのが皐月賞の上位組を差し置いて、ダービーの本命候補に挙げられている「キズナ」です。
そのキズナの父は、言わずと知れたディープインパクト。最強馬でしたね。
種牡馬としても7頭の国内GI馬を送り出しており、そのうちのディープブリランテは昨年のダービーを制しています。
キズナは今まで6戦4勝の戦績。
昨年10月のデビューから2連勝して、「クラシック候補」と言われるようになったのですが、その後の2戦では3着と5着とつまずき、レース内容や精神面の弱さも伴って評価が急落してしまいます。
しかし、この敗戦後に目標をダービー一本に絞って、戦法も変えて行くことにしたのです。
その結果、次の重賞レース2戦を2連勝。その2連勝目はレースで出遅れ、さらに4コーナーでも大外を回るというロスの多いレースながら、最後の直線で14頭をごぼう抜きしての勝利によって、再び(まさに)脚光を浴び、当時、まだダービーへの出走が決まっていないのも関わらず、ダービーの本命と言われるまでになります。
デビューから強くても、その後、負けた方が強くなっていくことがあります。
見た目にどれほど強い勝ち方をしていても、その後はまったく勝てなかったりします。
または、最初は負け続けていたとしても、だんだんと強くなっていくことがあります。
誰もが大舞台での頂点を目指して、そこへと昇って行き、辿り着く。
でも、その場所はたったの一つ。
何がきっかけとなるかは判りません。
でも、生きていく中で急速な進化を遂げていく時期が、誰にでも、何にでもあるのです。
一生の中で一番輝く季節。
頂点を目指して...