15年連続50試合登板継続後、2015年は登板がありませんでしたが、4年ぶりに今年再び50試合に登板し、貴重な中継ぎ投手として復活した、中日ドラゴンズ・岩瀬仁紀選手がカムバック賞とコミッショナー特別賞の受賞を表彰されました。
左ヒジの故障により、ここ数年ほとんど登板できませんでしたが、今年は6月に12年ぶりの月間MVPを受賞するなど、中継ぎで活躍。50試合3勝6敗2S、防御率4.79の成績でした。8月には通算950試合登板の日本記録を樹立し、通算954登板まで記録を伸ばした。
このカムバック賞は、日本野球機構(NPB)のタイトルの一つで、セ・リーグ、パ・リーグ各リーグで表彰されます。元は米国スポーティング・ニュース社が1965年より選出しているスポーティング・ニュース・カムバック賞に倣って、1974年に制定されました(MLB機構の表彰タイトルとしてのカムバック賞は2005年からの制定)。
MLBでは、ケガや病気での長期離脱、または極度の不振から復活した選手が毎年選出されています。NPBでも当初は同様の選考基準だったのですが、やがてケガや病気気をした選手から選出するようになったため、毎年選出されるということはありません。また、偶然だと思うのですが、セ・リーグの選手の方が多く選出され、パ・リーグの選手は少なく、ここ16年間は誰も選出されていません。
それでも、歴代受賞選手を見てみますと、大ケガから復帰した懐かしい選手を思い出します。
1974年 セ;石岡康三(ヤクルトスワローズ) / パ;該当者なし
1975年 セ;安仁屋宗八(阪神タイガース) / パ;該当者なし
1976年 セ;船田和英(ヤクルトスワローズ) / パ;該当者なし
1977年 セ;浅野啓司(読売ジャイアンツ) / パ;該当者なし
1978年 セ;野村収(横浜大洋ホエールズ) / パ;該当者なし
1979年 セ;三村敏之(広島東洋カープ) / パ;該当者なし
1980年 セ;谷沢健一(中日ドラゴンズ) / パ;門田博光(南海ホークス)
1981年 セ;藤田平(阪神タイガース) / パ;該当者なし
1982年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
1983年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
1984年 セ;鈴木孝政(中日ドラゴンズ) / パ;該当者なし
1985年 セ;該当者なし / パ;村田兆治(ロッテオリオンズ)
1986年 セ;津田恒実(広島東洋カープ) / パ;該当者なし
1987年 セ;杉浦享(ヤクルトスワローズ) / パ;該当者なし
セ;新浦壽夫(横浜大洋ホエールズ)
1988年 セ;有田修三(読売ジャイアンツ) / パ;該当者なし
1989年 セ;西本聖(中日ドラゴンズ) / パ;該当者なし
セ;中尾孝義(読売ジャイアンツ)
1990年 セ;吉村禎章(読売ジャイアンツ) / パ;該当者なし
セ;遠藤一彦(横浜大洋ホエールズ)
1991年 セ;該当者なし / パ;小野和義(近鉄バファローズ)
白井一幸(日本ハムファイターズ)
1992年 セ;伊東昭光(ヤクルトスワローズ) / パ;該当者なし
1993年 セ;川崎憲次郎(ヤクルトスワローズ) / パ;該当者なし
1994年 セ;彦野利勝(中日ドラゴンズ) / パ;該当者なし
1995年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
1996年 セ;加藤伸一(広島東洋カープ) / パ;該当者なし
1997年 セ;伊藤智仁(ヤクルトスワローズ) / パ;該当者なし
1998年 セ;斎藤隆(横浜ベイスターズ) / パ;西村龍次(福岡ダイエーホークス)
1999年 セ;遠山奬志(阪神タイガース) / パ;該当者なし
2000年 セ;種田仁(中日ドラゴンズ) / パ;該当者なし
2001年 セ;成本年秀(阪神タイガース) / パ;盛田幸妃(大阪近鉄バファローズ)
2002年 セ;前田智徳(広島東洋カープ) / パ;該当者なし
2003年 セ;平井正史(中日ドラゴンズ) / パ;該当者なし
セ;鈴木健(ヤクルトスワローズ)
2004年 セ;小久保裕紀(読売ジャイアンツ) / パ;該当者なし
2005年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2006年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2007年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2008年 セ;平野恵一(阪神タイガース) / パ;該当者なし
2009年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2010年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2011年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2012年 セ;大竹寛(広島東洋カープ) / パ;該当者なし
2013年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2014年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2015年 セ;館山昌平(東京ヤクルトスワローズ)/ パ;該当者なし
2016年 セ;該当者なし / パ;該当者なし
2017年 セ;岩瀬仁紀(中日ドラゴンズ) / パ;該当者なし
岩瀬選手は「2年間まともに投げられず、今年こそはという思いで頑張ってきた。成績に満足はしていないが、一軍で投げられる喜びを思い出した。来年以降は前人未到の1000試合登板というものがある。それに向けて頑張りたい。ドラゴンズには強い時代があったので、また強い世代になるように何とか引っ張っていきたい」とコメントしています。
いつの間にか球界最年長となり、来季が20年目。選手晩年になってからの毎年新しいものにトライする向上心・探究心はすごいと思います。現在の954試合からの「46」の上積みだけで満足するのではなく、1100でも1200でも目指して欲しいと思います。