延長戦でも決着がつかず、もつれ込んだ旗判定。
畳上の審判員3人が高々と挙げたのは、すべてチョ・ジュノ選手の優勢を示す「青」でした。
これに戸惑いの表情を浮かべたのは、海老沼匡選手でした。
延長中盤に、海老沼選手の小内刈りが有効とされながらも、取り消された経緯もあり、観客からは大きなブーイングが起こりました。
すると、畳の外にいた審判委員と審判員が協議を開始。
その結果、再度、旗判定を行うことに-。
今度は3人の審判員全員が、海老沼選手の優勢を示す「白」を挙げました。
これは2012年7月のロンドンオリンピック男子柔道66kg級準々決勝のことでした。
どうして、判定は覆ったのかと言いますと、この試合では延長戦で主審が海老沼選手の技を「有効」と判断しますが、ジュリーの指摘で取り消された場面がありました。国際柔道連盟のバルコス審判理事は、「あの海老沼の技は有効に近かった。そのため、3人のジュリーが3人とも海老沼の勝ちだと判断し、判定をくつがえすよう審判に伝えた。審判はミスをするものだ」と説明しています。
この「ジュリー」というのは、各試合場とセンターテーブルにジュリーと呼ばれる審判委員がいて、審判員のミスをチェックしており、センターではビデオでリプレイするシステムがあり、ここでビデオ判定するようになっています。
もともと2000年シドニーオリンピック男子100kg超級決勝での篠原信一さんとダビド・ドゥイエさん戦での「誤審」騒ぎを契機にビデオ判定の導入が検討されることになり、2006年の世界ジュニアで試験導入されたのを受けて、2007年より本格的な運用が始まりました。審判委員会による監督の下、CARE(Computer Aided Replay)システムと呼ばれる3台のビデオカメラで3方向から撮影する方式で、主に投げ技の評価が微妙な場合の確認などでビデオ判定の検証が行われています。
本来はどっちの技か見違えたり、明らかなミスがあった時のダブルチェックのためですが、近年は本来担当外のはずの一本か技有りかとかの技評価までやりだしました。技評価とかは微妙なものがあり審判員の主観的判断に依存するものです。もともと、このジュリーは明文化された条項がないにも関わらず、状況に応じて訂正を行ったりしてしまい、2014年からの新ルールでは「ジュリーが審判員の判定に介入して判断を変更させるのは例外的な事情の時だけ」とされたものの、例外的な事情がいかなる事情であるのか、具体的な説明はなされていません。その後に公表されたより詳細なルール規定によれば、審判委員が実際の動きとその後のCAREシステムでの確認によって疑いなく判定の訂正が妥当だと判断して副審もそれに同意した場合、もしくは返し技においてどちら側に技の効果が認められるか微妙な場合に限って審判員に通知するとしています。
さて、ジュリーと言えば、沢田研二さん。
両親の実家がある鳥取県鳥取市の生まれで京都府京都市育ち。現在は横浜市中区に在住。
1960年代後半のグループ・サウンズ全盛期からスーパースターとして活躍し、ソロとしてのシングル総売上は1,239万枚、ザ・タイガース、PYG時代を含めると1,666万枚になります。「危険なふたり」「追憶」「時の過行くままに」「勝手にしやがれ」「ダーリング」「カサブランカ・ダンディ」など大ヒットを飛ばしまくり、一世を風靡した歌手です。
来年で70歳になる沢田さん。現在は全盛期と比べてはいけませんが、それなりに年齢を重ねています。男から見ても昔は壊れそうな繊細な美しさを持っていましたが、今は今でしょう。時の過ぎゆくままにその身をまかせ、退廃的な美しさを持ったスターでしょうね。バーボンのボトルの代わりにプロテインドリンクを抱いて、夜更けの窓に立ち、結果にコミットするジュリーなんて想像がつきません。いつまでもでもサムライというか、カサブランカ・ダンディでいて、TOKIOを飛び回っていて欲しいです。♪いつまでも いつまでも。
ちょっと季節が過ぎてしまいましたが、この曲好きなのです。なんて言うか、優しい気分になれるんです。
この曲が発売されたのは1976年。ジュリー17枚目のシングル曲です。この前年の1975年に発売されたのが最大のヒット曲「時の過ぎゆくままに」、この翌年の1977年に発売されたのが、日本レコード大賞受賞曲「勝手にしやがれ」という、大ヒット曲に挟まれた年に発売されました。
沢田さんの曲の中では比較的地味な存在の歌であり、その曲調も、当時の他のような派手さはない、落ち着いた雰囲気の爽やかな曲です。
1975年6月に結婚しましたが、同年12月に暴行事件を起こし、翌年の1976年5月に再び二度目の暴行事件としてマスコミに報道され、1ヶ月間謹慎。復帰後、同年9月に久世光彦さんの作詞、沢田さん本人の作曲で発売されたのが、この曲です(ちなみに「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」は「名探偵コナン」のOPテーマで有名な大野克夫さんの作曲です)。